もみ殻処分に困る稲作生産者様の課題を解決
稲作は4月頃から田植えが始まり、毎日手をかけて育てた田んぼは、秋に収穫のピークを迎えます。収穫したお米は乾燥後にもみ殻を取り除き、玄米にして袋詰めし、出荷されます。
ここで一区切りと思いたいところですが、大量のもみ殻が一面に残ってしまうのです。
多くの稲作生産者様が行っている、もみ殻の処分方法には3つのパターンがありますが、それぞれに課題があります。
1.土の中に混ぜる
土壌改良効果はあるものの、翌年の稲作に悪影響を及ぼすことがあります。
2.焼却処分
焼却の際に発生する悪臭や煙は、地域住民の健康被害につながる恐れがあるため、近年は規制が厳しくなっています。行政の指導により、焼却を禁止する地域も増加しています。さらに、焼却によって二酸化炭素などの温室効果ガスが排出され、地球温暖化の一因となることも大きな課題です。
3.産業廃棄物として処分
処分費用がかかり、生産者の負担となります。
こうした課題から、多くの稲作生産者様が「もみ殻の処分に困っている」と口を揃えます。
もみ殻の有効活用に挑戦
過去にも多くの企業が、もみ殻処理の課題解決に向けて、その有効活用に取り組んできました。
しかし、もみ殻は非常に硬く、機械での粉砕が難しいうえ、たとえ処理できたとしてもコストが高く、実用的な活用には至りませんでした。
私たちはこの課題に真正面から向き合い、「グラインドミル」の開発によって、これまで廃棄するしかなかったもみ殻を有効活用する新しい方法を実現しました。
世界へ広がるもみ殻の有効活用
グラインドミルで製造されるバイオマス燃料「モミガライト」は、燃焼時に有害物質を排出しない、地球環境にやさしい固形燃料です。近年ではバイオマス発電の燃料としても注目され、日本国内にとどまらず海外でも活用が進んでいます。
また、グラインドミルでもみ殻を粉砕した「すり潰しもみ殻」は、水稲用苗床や農作物の培土、畜舎の敷料など、幅広い用途で利用されています。
私たちはもみ殻の有効活用を通じて、「モミガライト」や「すり潰しもみ殻」をより身近で地球にやさしい資源として、国内外の多くの方々へ届けてまいります。
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